『平庫ワカ』
衝撃のデビュー作が凄い!!
やっぱり買って良かった
あらすじ
作家『平庫ワカ』
友達のマリコが死んだ。突然の死だった。
柄の悪いOLのシイノは、彼女の死を知りある行動を決意した。
女同士の魂の結びつきを描く鮮烈なロマンシスストーリー!
コミックブリッジより
こんにちは、そら太 @sorata0203 です。
以前紹介した平庫ワカ先生のデビュー作『マイ・ブロークン・マリコ』が嬉しいことに本になり、ようやく買って全部読めたので感想書きたいと思います。
まだ読んでないからネタバレやめて!!という方は気を付けて下さい。
そら太の『マイ・ブロークン・マリコ』についての記事はこちらから☟
この漫画はネットで初めて見た時なんて勢いと訴えてくる力強い漫画、話なんだろうと思いました。衝撃的でしたね、話の内容としては親友の亡骸(遺骨)を持って逃避行する話なんですが、本当に
怒涛の感情漫画という感じ(笑)
絵柄についてもそうなんですが、遺骨を奪い取って逃げるシーンの一連の流れというか勢いが本当に惹きつけられます。
あとこのトモヨが涙とか鼻水とかやつれ具合とか、もう本当に先生の表現が上手いと思いました。
主人公トモヨが親友のマリコを救えなかった悔しさや、話してくれなかったことに嘆きつつも親友を弔うように生前一緒に行きたいと言っていた場所に行く、その思い出すまでの過程もなんか映画のワンシーンを観ている感じがしました。
実際マリコのような人はいるかもしれないし、なんだか凄くリアルで心に響くお話でした。
私が特に好きなのは、ラストの方でトモヨがなんとか帰ってきてから部屋に入り、
『なるほど…こうやって日常にもどってくんだ』
というところ。そして最後のおばさんからの差し入れに入ってたあれですよ、もうね!
トモヨと一緒にちょっとした旅をしてきた後だったものでそれを見た瞬間の嘘だろ….っていうドキドキ感が凄く共感できます。
途中で出会った親切なお兄さんもきっと何かしらあったんだろうけど、トモヨには個人的にはまた命日の日にあの場所を訪れてあのお兄さんにも会っったり、酒を酌み交わしながらマリコの事を語ったりしてたら良いなぁと妄想全開です。
そんな未来があってもいいじゃない(笑)
トモヨとマリコの魂の結びつき、本当にエモいし最高でした。
とにかくトモヨが格好良い。
親友っていいなあ~!!
そしてこの漫画短編が一話入っています!!
『YISKA』というタイトルのお話なんですがこれがまた映画のワンシーンみたいな話なんだ。このお話も結構好きです。
この漫画家さんはこんなお話も描けるんだなって思いましたし、次回作にも期待したくなります。
長編書いてくれないかなぁ!(願望)